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五軒家地車概要

摂河泉紀和に現存する約七百台の地車の中で、たったの四台。
地車研究家の間では『五枚板』と呼ばれている形態の地車です。
『五枚板式地車
』は小屋根下の見送り部分のほかに大屋根左右、
前柱と中柱の間にも見送りと同形態の彫刻を施したものです。
奈良県大和高田市本町壱、羽曳野市古市北町、千早赤阪村二河原邊
そして御当地 五軒家。それらすべてが奈良県下で曳行されていたのは、
知る人ぞ知る事実。元々奈良県下独特の形態なのか?今となっては知る
すべもありません・・・。

五軒家の地車は大正二年に現在の大和高田市永和町9−16に鎮座する
八王子神社氏地内の新町より購入されたものです。五軒家では、大正の
初期に青年団五人が大和高田より竹之内峠を越えて持ち帰ってきたとの
言い伝えが残されています。

製作年は、平成二年岸和田市の植山工務店にて行われた解体修理の際、
『神武天皇御即位紀元二千五百四十三年  奉納棟上』と墨書きされた
棟札が発見されたことから、明治十六年(1883)の新調であることが判明
しています。残念ながら発見された棟札の左半分が欠損していたために、
そこに記されていたであろう大工名などは判りませんが『五枚板式地車』が
奈良県下で活躍していた大工棟梁の手により製作されたものかもしれません。
また大・小屋根虹梁及び脇障子に花梨材を用い異彩を放つ朱塗りの虹梁です。

地車全景



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